2012年8月27日(月)
夏休み最終日。
今まで地元にいながら行ったことがなかった柴又帝釈天の庚申に行ってみた。
柴又の庚申の日というと、縁日のような屋台がならび、参道もにぎわうと聞いていたのだが、この日は平日でかなりの猛暑。参道は人もまばら…。
二天門にも「庚申」のちょうちんが提げられる。
二天門に広目天と増長天を安置
この二天像は、仏師定朝法橋の作と伝えられ、奈良・大安寺の山門にあったといわれており、時や場所を経て、門の建立時に大阪堺市の妙国寺から寄贈されたものらしい。
庚申の日は、帝釈堂の内陣で板本尊を拝観することができる。
幼少時から何度となく訪れているが、ご本尊を拝んだのはこれが初めてだった。
帝釈堂はまた、その回廊に彫りめぐらされた法華経説話彫刻(大正末期~昭和9年)が有名である。
かつては、金網越しに無料で見ることができたが、平成3年(1991)よりお堂を外側からガラス張りで囲い、見やすい彫刻ギャラリー(有料)となった。
ギャラリー化してからは一度も上がっていなかったが、改めて見ると、ただただ凄い。
堂の最上段から、十二支の図、天人図、法華経説話彫刻図、千羽鶴図、
階下には花鳥図、最下段には亀図という構成。
最上段の干支(ここは午)と天人図
法華経説話場面。象に乗った普賢菩薩か。この下の段は、鶴図。
階下は、花鳥図と亀図。
組物もすごい。
肘木の先っちょがいちいち龍!木鼻は獅子!
階下は、肘木自体?が龍。龍がにょきにょき!
ででーん!
帝釈堂と本堂、大客殿を結ぶ橋にも彫刻が施されている。
こちらは、かつての葛飾の風物がモチーフとなっている。
これは明治~大正初期まで走っていた、柴又人道鉄道。人が車両を押して動く。
大客殿と庭園・邃渓園(すいけいえん)
大客殿は、昭和4年(1929)竣工。東京都選定歴史的建造物となっている。
頂経の間には「日本一の大きさ」を誇る大南天の床柱がある。滋賀県の伊吹山にあった樹齢約1,500年の南天の自然木を使用したものだという。
庭園・邃渓園は、大客殿前に広がる池泉式庭園で、昭和40年(1965)、向島の庭師永井楽山の設計による。
柴又帝釈天
拝観料:境内は無料。庭園・彫刻ギャラリーのみ有料
庭園・彫刻ギャラリー共通料金
大人400円 子供(小・中学生)200円
団体20名以上は大人300円
船橋屋柴又帝釈天参道店
暑い日の休憩は、船橋屋のかき氷に決めている。
みかんかき氷は、コンフィチュール的な別添のシロップをかけるタイプ。
ひと息ついて、周辺へ。