日程:2012年4月10日(火)
この日は、鎌倉まつりの一環として行われている、世界遺産登録推進キャンペーンの寺社特別拝観(事前申込で当選)に参加。建長寺三門(通常非公開)、鐘楼、仏殿、法堂、方丈と、塔頭、回春院と禅居院(いずれも通常非公開)をめぐった。
思いがけず桜満開の時期! 建長寺三門の楼上には、釈迦如来を中心に、鋳造の五百羅漢、木造の十六羅漢がおいでになる。五百羅漢は一体一体じっくり観たくなるような、個性豊かな表情。小さくて、かわいいのだ。
楼上から総門側の桜を眺める。
楼上から仏殿側。「建長寺指図」にも示されているビャクシンの木がもくもくと。
意外と細い脚で支えられている。
構造、組物もついつい観てしまう…。
こちらは方丈の唐門(重要文化財)。もとは芝・増上寺にあった崇源院(お江)の霊堂(現在の建長寺の仏殿)ごと移築してきたものだそう。昨年修理が終わったばかりで、ぴかぴか。 続いて、通常非公開の塔頭、回春院。本堂前には「亀ヶ谷坂(かめがやつさか)」の名前の由来となった大亀が棲むという大覚池がある。本尊は文殊菩薩。少し面長だが端正なお顔立ち。高く髪を結い、獅子には乗っていない坐像。また、かわいらしい木造韋駄天像もいらした。
こぢんまりとしたお堂の回春院。大覚池の奥には鎌倉独特の切り立った崖がそびえる。
通常非公開の塔頭その2、禅居院。こちらのご本尊は、木造聖観音菩薩半珈像。東慶寺の水月観音とよく似たお姿をしている。また、三面六臂の木造摩利支天坐像もおいでになる。お庭も素敵。最後に参加者全員で般若心経を唱え、合掌。
建長寺と道路を挟み、向かい側にある。ここはなかなか拝観できる機会がないらしい。
拝観場所:大本山 巨福山 建長寺