Strange Tortoiseの妄想博物館

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2012年夏休みの奈良・京都旅─奈良編その1

2012年の夏休み。 ぼんやりと「アンコールワットに行きたいなぁ」と考えていたが、 諸事情により海外は諦め、久々に2泊3日で奈良をゆっくり、ちょこっと京都へ。 2012年8月23日(木) 今回も行き当たりばったり的な行程。 朝イチで桜井に向かい、まずは聖林寺へ。 こぢんまりとしたお寺だが、高台のお堂からの清々しい見晴しに朝からいい気分。 そして、国宝・十一面観音とご対面。他に参拝客もおらず、一対一で贅沢に向き合う。 まるで生きているかのような、色気のある右手がたまらず、じっと見つめてしまった。 201208nara01.jpg 回廊からの景色は最高 お堂に戻り、回廊で風に当たりながら、景色を眺める。奈良の空は広い。 柱にはカミキリムシがとまっていて、しばし一緒に空を眺めていた。 さて、次は…。 安倍文殊院へ行こう。快慶の文殊菩薩さまにまたお会いしたい。 聖林寺からなんとなくぶらぶらと歩いていくことに。長閑な田舎道に、木材屋さんが続く。 右手にこんもりとした山が見えてきた。きっとメスリ山古墳だな。もう少しだ。 途中、安倍寺跡の公園を見つけた。なんだか寂しい感じの公園だった。 そんなこんなでようやく到着。 201208nara02.jpg 安倍文殊院 お抹茶とお菓子を頂き、お堂へ。 こちらもまた一対一で贅沢に文殊菩薩様と向き合う。あいかわらずの美青年にため息…。 そしてこちらのお獅子のお顔も愛嬌があって好きなのだ。 この方には定期的に逢いに来たいと思う。 近くにあったファミレスでさくっとランチをし、桜井駅までぶらぶら歩く。 さて、次は…。 そういえばコトナラさんの「奈良旅ちょこっとアドバイス」に載っていた、本薬師寺跡のホテイアオイは咲いているだろうか…。 ということで、電車で畝傍御陵前まで移動、本薬師寺跡へ。 見事に咲いておりました。一面のホテイアオイ。 朝に日照に合わせて開花し、夜になると萎んでしまうというので、天気次第では全然咲いていない日もあるとか。今回はラッキーだった。 201208nara03.jpg 一面のホテイアオイ 201208nara04.jpg ちょっと毒気も感じる青み… 201208nara05.jpg薬師寺跡 ここでなんだか雲行きが怪しくなってきた…。奈良へ戻ることに。 途中、にわか雨に近鉄の車窓からとても大きな虹が見えた。これも奈良らしい光景。 そして、この時期の奈良は、元興寺の地蔵会、平城京天平祭があるので、夜も時間を持て余あますことがなさそうだ。 宿近くで偶然、「奈良に住んでみました」のnakaさんご夫妻と遭遇し、元興寺地蔵会へご一緒することに。 201208nara07.jpg 日暮れ前の元興寺。子どもたちもぞろぞろ集まりはじめる。 にわか雨も止み、まだ日も明るかったので腹ごしらえにならまちに新しくできた「オムライスと洋食の店 ゆき亭」へ。 201208nara06.jpg デミグラスソースが本格的! 本格的な洋食の味をリーズナブルな価格で味わえ、夜も9時まで営業(ラストオーダーは8時30分)しているという、貴重なお店。私が注文したオムライスセット(\930)もランチセットのひとつなのだが夜も注文可能というありがたさ。とろーりふんわりたまごに本格的な味のデミグラスソースが絶妙。量もちょうどよい。 また違うメニューも食べに行きたいと思うお店。 さて、元興寺へ戻ると、石仏に灯りがともされ、立ち並ぶ屋台もお祭りの縁日の賑わい。 この地蔵会は、毎年8月23日・24日に開催されている。 201208nara08.jpg 境内では灯明皿づくりや、なかなかかっこいいデザインのオリジナルTシャツの販売、盆踊りも行われ、老若男女が集う、まさにまちの夏祭りといった風情。 レトロな8mmフィルムの「走れメロス」の上映なども行っていた。 本堂裏の禅室の縁側に腰かけて石仏にゆらゆらと灯る火をのんびりと眺めることができる。 夏の夜のならまちの賑わいを楽しむことができた。 記事中の寺院、お店などのリンク 聖林寺 安倍文殊院 本薬師寺跡 ホテイアオイ 元興寺地蔵会 石塔・石仏を幻想的な灯りが包む『元興寺地蔵会』@奈良町 (奈良に住んでみました) オムライスが美味!天理の人気店『ゆき亭』が奈良町へ (奈良に住んでみました) ゆき亭食べログ