Strange Tortoiseの妄想博物館

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台湾一周鉄道旅 2017年10月13日(金):台北→花蓮→台東

この日滞在したホテルにはレストランがないため、朝食は外で調達。

隣のファミマでシーザーサラダを、向かいにある檳榔の看板がでている屋台風の店でチキンエッグバーガーと珈琲を買い、部屋で食べる。

 

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漢堡=ハンバーガー、三明治=サンドイッチ

 

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このバンズがふわふわで美味しかった

 

感じの良い年配のご夫婦でやっているこの店は、鉄板で肉や卵を焼いていて、バーガーやサンドイッチ、大根餅、蛋餅を売っている。

適当にバーガーを頼んだが、よくあるバーガーショップのよりも美味しかった。バンズがふわふわで美味しいのだ。

珈琲はデフォルトで砂糖・ミルク入りの甘いやつだったけど…。

 

さて、花蓮に向かう。

自強号410 台北花蓮 07:57発 10:16着(2時間19分)

 

座席は山側の窓席。海側がよかったけれど、この天気では景色は楽しめないのでまあ、いいか…。

 

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こんな風景が続く

 

花蓮は太魯閣観光の玄関口。かなりの観光客が降り、駅前も人でいっぱいだ。

まずは行李房をさがす。いわゆる手荷物一時預かり所だ。改札を出て右手にあった。おばあさんが一人でやっている。

荷物を自分で奥の部屋に運ぶよう指示され、大きさを見て値段を提示され、引換券を渡される。わたしの荷物は小サイズで30元だった。

 

バスターミナルへ行き、市街地へのバスを尋ねると、ちょうど目の前に止まっているバスを指さされたのでタイミングよく乗車。

悠遊卡も使えた。どこ行きでどこに止まるのかもよくわからないが、とりあえず市街地あたりで適当に降りよう。

10分位走ったところだろうか、花蓮文化創意產業園區のバス停に止まったので、下車。

雨は相変わらずひどい。雨宿りがてら、この施設を見学することに。

 

花蓮文化創意產業園區

日本統治時代の醸造所をリノベーションした文化施設。広い敷地内に点在する建物は、雑貨店、ギャラリー、レストラン、カフェなどに利用されている。

醸造所で利用されていた道具などを展示しているコーナーもあった。

 

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そろそろランチタイム。

事前の情報収集によると、花蓮の名物料理は扁食(ワンタン)とのことで、花蓮文化創意產業園區からもほど近い液香扁食店に。

お昼少し前に入れたが、出る頃には満員の人気店。メニューは一杯70元のワンタンのみ。豚肉がたっぷり包まれたワンタンとセロリ風味のあっさりスープ。

そのままでも美味しいが、お好みで醤油や豆板醤を入れてちょっと味を変えて食べるのもよい。

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ここからぶらぶら花蓮の街を歩いて、松園別館へ。

 

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歩く道中にみつけた角丸物件。美容院。

 

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花蓮港教会

 

松園別館

こちらは日本軍の指令所として使われていた建物。神風特攻隊が出征前に宿泊し、天皇からの「御前酒」を賜る場所でもあったという。

軍事施設らしく見晴らしの良い高台に建つ。

入館料は50元。ギャラリーやカフェ、お土産ショップなどになっている。

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ここでまたひどい雨に。電車の時間を気にしつつ、カフェで雨宿り。

駅までは歩いて30分と見込んだ。途中、運よくバスがあれば乗ろう。

雨はなかなか止まない、時間切れだ。

帰り際、掃除のおじさんが話しかけてきたが、言葉がわからないので「What?」という顔をしていたら、

「あれぇ?なに?日本人?」と言われ、「私は太魯閣出身。どこから来たの?東京?大阪?」と矢継ぎ早に。

電車で台湾一周することを伝えると「えー、ひとりで!がんばって!」と握手して別れる。

会話に飢えているので、日本語話してくれる人がいるとなんだか安心するものだ。

 

とりあえず歩いて駅まで向かう。

途中、「将軍府」なる施設が。こちらも日本軍の将校の宿舎だったところで、なつかしい感じの建物が残る。

中から昭和歌謡が大音量で流れていたり、侍のハリボテがあったり、かなり気になる謎施設だが時間がないので通るだけ…。

次に花蓮に来る時は必見スポットだな。

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花蓮一の珍スポット?

 

なーんて寄り道していたら、駅に着いたらかなりギリギリの時間。急いで駅の行李房で荷物を受け取り、改札へ。

5時間あるし!と思っていたけれど、雨で足止めをくらうことが多くていつものペースで歩き回れず、全く時間が足りなかった…。

天気がよければ駅前でレンタサイクルという手もあったのだが。

 

自強号324 花蓮→台東 15:24発 17:34着(2時間10分)

 

花蓮→台東間は米どころということもあり、田んぼの風景が広がる。

田んぼの周りはヤシの木という面白い光景。

 

雨は強さを増す。台東に着いたころにはもう真っ暗。

「台東は田舎なのでタクシーが駅にいないかも、そして市街地へのバスも本数が少ない」といった情報をネットで見ていたので、ホテルに到着時刻のお知らせとタクシーを呼んでおいてもらおうと英語でメールしておいたものの、返事が一切こない…。

駅を降りると、いちおう、タクシー乗り場的なところはあり、2、3台来ているが、ジャージぽい服装の運転手が降りてダラダラとタバコ休憩している感じ…。ホームレスみたいなおじいさんもふらふらしている。日本でもタクシーはほとんど乗らないのだが、台湾での初タクシーがここではちょっと不安…。

しかし、乗らないことにはホテルに着かないのだ。

とりあえず、1台見送ってなんとなく安心できそうな社名入りのタクシーに乗り、ホテル名のメモを渡すと無愛想に頷かれた。

念のため、タクシーナンバーと運転手名をメモ…。

 

暗闇の道を進む。市街地まではやはり距離がありそうだ。

着くまでは油断できない、とちょっと緊張。どのくらいだったろうか。とても長く感じた。20分、30分?

無事ホテルに到着。事前に調べていた値段の範囲(250元前後)の220元。良かったー、ボられていない。

 

チェックインでは「あのぅ、メールしておいたんですけど…」的なことを言ってみるも「フフ…?」という感じで。

この辺りはあまり英語が通じないのかと思った。わたしの英語がおかしい可能性もあるが。まあ無事着いてよかった。

 

さて、昼はワンタンだけだったのでお腹も空いてきた。

BRUTUS台湾特集号にも載っていた臭豆腐の店がホテルから近いようなので、行ってみることに。

 

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臭豆腐

 

人気店らしく、お客がひっきりなし。わたしは人生初の臭豆腐なので、小皿を注文。

意外とおいしい。多少臭みはあるが、カリカリの豆腐に甘辛のタレが美味しかった。

 

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正氣路

 

これだけれはちょっと足りない…と思い、いろいろな店のネオンがまぶしい正氣路を歩くも、雨がすごい。

臭豆腐屋の隣に気になる氷の看板があったので、逃げるように入ってみる。

 

目玉メニューらしき、米苔目氷のポスターが気になる。

お腹の足しにもなりそうだし、せっかくなので、それを注文。

後で調べると、米苔目(ミータイムー)とは、米からできた麺。台東の名物らしい。

 

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米苔目氷

 

見た目は普通の黒糖かき氷だが、食べ進めると、下の方にうどんのような麺と小豆、寒天がごろごろ。

なんとも不思議な食べ物だが、悪くはない。意外といける。

給食で食べたソフト麺をちょっと思い出したり。

 

風雨はますますひどくなる。

傘も役に立たず、ほんの数十メートル先のホテルまでジーパンの膝下はずぶ濡れ、スニーカーは水没というありさま。

部屋にもどりすぐさま乾かしに入る。

 

雨さえなければ、夜市に行ったり、帆布バッグ屋さんに行ったり、味のある台東の街をもっと楽しめただろうに…残念。