朝から雨。
午前中は少し観光するつもりでお昼過ぎの電車を予約していたので、雨の中、外出。
持参した折りたたみ傘も壊れたので、コンビニで長い傘を購入。
ホテルから歩いて5分位の台東鉄道芸術村へ。
台東鉄道芸術村
かつて使われていた台東駅跡が残され、アートスポットとして活用されているらしい。
朝早く、雨のせいか、ひと気もなく、なんだかさびしい感じ。
ここはバスターミナルにもなっているので、駅まで行くバスの時刻表を確認するも、やはり本数が少なく、ちょうど良い時間帯のものがなかった。
日本時代のものか
こちらも日本家屋
屋根が日本家屋のお店
ホテルに近い裏通りにあったこの建物は刑務所!
朝の街を少し歩くと、日本家屋のような建物にいくつか出会う。
もう少しこの街を味わいたかったと思いつつ、ホテルでタクシーを呼んでもらい、早めに駅へ向かうことにした。
駅で台鉄弁当を食べよう!と、早めに着くも、すでに売り切れの表示…。
しかたなく売店(セブンイレブン)の台鉄弁当もどきの弁当を買って食べる。
駅構内には野良犬もうろつき、おこぼれを狙っている。
自強号308 台東→高雄 12:46発 15:40着(2時間54分)
雨は相変わらず激しい。
電光掲示板ではオンタイムとのことで改札に入る。
しかし、ホームまでの地下通路が水没しているぞ…大丈夫か…。
ホームで電車を待っていると、駅員がなにか言いに来た。
どうやら電車が遅れているらしい。ざわつく人々。
何言っているかわからないので、近くにいた作業服姿の職員にスマホの翻訳画面を見せて電車がどのくらい遅れているのか尋ねた。
「止まっちゃってるんだよ…」というようなことを言っていたようだが、「今、こんな感じだからさ…」と、わざわざ自分のスマホを出して水没した線路の画像を見せてくれた。
おお、これは…いつ動くかわからないな…というようなちょっとした衝撃画像。
動かなかったら台東でもう1泊だな…そうしたら高雄のホテルに連絡しなきゃ、切符の払戻しは…などと頭をよぎる。
ここで延々待ちました…
その後の状況のアナウンスなど全くないままだが、人々はじっとホームで電車を待っている。中国からと思われる団体旅行客もいたが、わいわいおしゃべりしながら時間をつぶしている。
日本だったら、「いつ動くんだ!」「振替輸送は!」とか怒号が飛びそうなところだが…。
やがて、遅れていた電車がぼちぼちやってくるようになり、これかこれかと人々もざわつく。
わたしは台鉄の時刻表サイトをみながら、到着する電車と照し合せてどのくらい遅れているのかを確認することに。
どうやら、どの電車も3時間くらい遅れているようだった。目安がわかれば気分も多少落ちつく。
3時間遅れても電車が動けば今日中に高雄に着ける。雨が吹きつけるホームで辛抱強く待っていると、乗る予定の自強号308がやってきた。
およそ2時間半遅れ。ようやく移動できる!
台東→高雄間は美しい海岸線の風景を楽しめるはずだった。
せっかく窓側の席だったのに、荒れた灰色の海ばかり…。
しかし、うなぎ養殖池やバナナ畑など、そこならではの風景を見ることができた。
約2時間半遅れで高雄に到着。
地下鉄に乗り換え、ホテルに向かう。
地下鉄の駅から歩いて10分弱で到着。フロントのアロハっぽいユニフォームのお兄さんたちもフレンドリーで(一人はキリンジ堀込兄っぽい風貌)、南国感。英語も通じる。
なんだかこの旅一番落ちつける時間がやってきたようだった。部屋も広めでくつろげる。安かったのに。
ここまでは数年ぶりの海外一人旅で少し気を張っていたところもあった。
珍しくテレビなどつけてみると、今日の豪雨のニュースをやっていた。どうやら台風の影響だったようだ。
主に台東など東側の各地で被害があったらしい。電車が止まっていたことも報じている。
一時はどうなることかと思ったが、復旧してくれてありがとう、と台鉄に感謝。
高雄は雨も小止み。夕食のため街へ出る。
名物の鴨肉飯の有名店が意外とホテルの近くにあったので、入ることに。
テイクアウトも可能で、ひっきりなしにお客さんが訪れている。
ほろほろとした肉がおいしい。鴨肉のダシに生姜がきいたスープもついてきた。
ちなみに、鴨肉とは、カモではなく、アヒル肉のこと。そういえば、車窓からアヒルが沢山いる池(養殖池?)が見えたな。
アヒルをさばく人たち
肉がほろほろで美味しい
ちょっと歩いた高雄の街は、なんとなく昭和感。下町みたいな商店街もある。
テレビの歌謡番組も日本の昭和歌謡や演歌のような曲を歌っている。
まるでタイムスリップしたようだった。落ちつく…落ちつくわ…。
「堀江商場」という仲見世的な商店街
テレビの歌謡番組では昭和歌謡的な曲「台北今夜冷清清」が流れる
この旅で唯一バスタブのある部屋だったので、湯につかりゆっくりくつろいで就寝。